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《2007年6月》

6月に入ってしばらくは季節外れの大雨の日が続きました。中旬になってやっと本来の乾期らしくなりましたが、下旬はまた雨の日が多くなってきています。しかも今度は日本の梅雨のような降り方です。朝夕は涼しいというより寒く、昼間でもタイルの床を踏みしめる足が冷たく感じることが多く、室内用のサンダルを調達しなければ、と思う今日このごろです。

6月には、毎年訪れる70代のグループのお客様があります。
中心となる2組の夫婦が毎年新しい友人を誘って参加し、今年は総勢8名(夫婦3組、単身2名)という賑やかさでした。
帆石亭では通常、グループのお客様は5名までにしていただいていますが、このグループは毎年の常連で、しかも今年の3組の夫婦のうち1組は私の叔父夫婦だったので、叔父たちには我が家の予備の寝室を使ってもらいました。叔父とこのグループは一昨年偶然帆石亭で同時期に泊まっていて知り合い、以後メル友となって交流が続いているそうで、今回誘い合わせての参加です。
みなさん「老人」という言葉が全く当てはまらない元気さで、毎年トレッキング、シュノーケリング、市内ツアー、馬車ツアーと精力的に動き回っています。8人のうち3人は私と干支が同じでちょうどふた周り上なので、私も24年後はこんなに元気でいたいものだと励みになります。
元気の秘訣はやはりストレスをためないこととこまめに動き回ることのようで、ほとんどの人がスポーツを何十年も続けていたり、散歩やストレッチなどの運動を朝晩欠かさず実践しています。

何回か小欄で触れた、ダンス教室を主宰している古い友人のKさんも今年70代を迎えますが、40代の頃とほとんど変わらない外見で今もレオタード姿が様になっており、その若さには驚くばかりです。
別のダンス友Aさんもとうに70は超えたと思われますが江戸の里神楽研究に余念なく、その師匠である人間国宝のような先生は80を過ぎてなお現役でかくしゃくと踊っておられるとか。

また、一時帰国するたびに集まる音楽の仲間がありますが、中心になっているのはやはり70代で、その中のTさんなど還暦すぎて始めたバイオリンが近頃めきめき上達し、今では演奏だけでなく楽器制作にまで手を染めています。半年に一度再会するたびに顔の色つやもよくなっているので、やはり生き甲斐をもつことが元気の源なのでしょう。

その一方、テレビを見ると70代でも介護を受けていたり認知症になっていたりする人もいるので、人はある年齢を超えると個人差がますます大きくなっていくものと思い知らされます。
「人間、90まで元気でいられたらあとは楽に死ねるそうな」とはうちのお客さんたちの弁ですが、それは言えていると思います。
よく生きるということはイコールよく死ぬということであり、それには日々の積み重ねが大切なのでしょう。

こうして帆石亭を訪れるお客さんを観察していると、70代が元気いっぱいなのに比べて、20代、30代が体力体調ともに不振なのが大いに気になります。
すぐにつかれてしまう人が多く持久力がありません。トレッキングをしても70代のグループより時間をかけてしかも悲痛な表情で下山してくる人がいたりします。これからの日本を担う世代がこれでいいのかと心配になったり、これからの人はあまり長生きしないのではと思ったりもします。

私自身は今年50歳という節目の年を迎えます。あっという間の50年でした。30代までは突っ走っていたという感じですが、人生も40年を過ぎるとその妙味がわかってきて味わい深くなるものだと最近つくづく思います。ちょうど折り返し地点にさしかかった今、元気な先達を手本としてこれからも楽しく年を重ねて生きたいと思っています。


*今月のお客様は日本とインドネシア(ジャワ、カリマンタン)から。

*「いつも同じ時期に来て同じレストランで食事をしますが、年々お客さんは減っていますね。どうしてロンボクはこんなにさびれていくんでしょう」とは今月の高齢者グループの言葉。本当に不思議です。こんなにいいところなのに。だからこそ私は帰国するたびにロンボクの素晴らしさを人に語って聞かせたい、一人でも多くの人に「ロンボク」という名前をせめて知ってもらいたいと思います。10月のイベントはその絶好の機会。毎日デジカメを手に散歩にはげむ今日この頃です。


Bungalow Batu Layar (帆石亭) 黒野

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