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2月は「風の月」です。暴風の後には暴雨がやってきて、天候は凄まじいものとなります。 この2,3年は少しずれて1月、12月に風の強い日が多かったので、今回の雨期でも12月に強風の日が数日続いたため今月は穏やかな月になると予測していましたが、みごとにはずれ、月半ばからまた天気が荒れだしました。 我が家では強い風が吹くたびにパラボラがずれ、電話線は切れ、テレビも電話も使えなくなります。 というわけで雨期はあまりおすすめの観光シーズンではないかも知れませんが、私は雨期と乾期とどちらが好きかと聞かれたら迷わず「雨期!」と答えます。 その理由は雨期こそ果物の豊富な季節だからです。果物の王様といわれるドリアン、女王様といわれるマンゴスチンはこの時期にしか賞味できません。みずみずしいランブータンが出回るのもこの時期です。マンゴーもどちらかといえば雨期の果物ですし、パパイヤの消える端境期も雨期の方が多いように思います。 これに反して年中手に入る果物の代表がバナナです。 バナナは私がほんの子供の頃には高級な果物でしたが、ほどなく台湾からの輸入が始まると一番ありふれた果物となり、「なんだ、バナナか」という風になんとなく見下すようになってあまり食べなくなりました。 ところがインドネシアに住むようになってバナナの種類の多さとその味の多様さに気づいてからはバナナの虜となり、今では日々欠かせない果物となりました。南米でもバナナはそのまま食べる食用バナナと料理用バナナとに大きく分かれ、種類もいくつかありましたが、とてもインドネシアの多彩さには及びません。 今、私の知っているものだけでも「緑のバナナ」「金のバナナ」「銅のバナナ」というふうに、その色や形から指、石、木、蝋燭、ミルク、王様、などの形容詞をかぶせたもののほかに、発音の難しい現地語の名前のついたもの、と軽く十種類は超えます。その上それぞれのバナナにまた何種類かあることもあり、異種のバナナが交配してしまって地元の人に聞いても何のバナナだかわからないこともあるのです。 それぞれに香りも味わいも全く異なり、中に石のような種の入った「石のバナナ」などちょっとじゃりじゃりした独特の食感がなんともたまらないのですが、手に入りにくいもののひとつです。 帆石亭の庭にあるのは酸味の強い「指のバナナ」(貴婦人の指のような形をしています)、「胴のバナナ」(文字通りの赤銅色)、それに主に料理に使うバナナの三種類です。料理用バナナは揚げたり蒸したりしますが、オーブントースターで皮ごと焼いてみたら少しフォークでつっつくと焦げかけた皮から汁気たっぷりの果肉がとろりと出てきてバナナ特有の臭みが香ばしさと交じり合い、なかなかの味でした。 普段、私は市場で一番入手しやすいものの中でとりわけ好きな緑のバナナ、金のバナナ、木のバナナを交互に食べて楽しんでいます。 バナナは花芯も野菜として食用になるし、葉は使い捨て皿として日々活躍しています。食べ物をバナナの葉で包んでおくと腐らないといいますし、バナナの葉で包んで蒸したお菓子や料理も多くあります。同じようなお菓子を南米ではトウモロコシの葉を使って作っていましたから、南米は豆と芋(じゃがいもだけで30種ほどありました)の地、熱帯アジアは果物の地、と言えそうです。 *2月7日春節(中国の正月)。 *中旬からの悪天候にもかかわらず、日本からのお客様、カリマンタンからの団体のお客様などで下旬まで帆石亭は賑わいました。 |
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Bungalow Batu Layar (帆石亭) 黒野
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